―――――――――ふと、目が覚めた。






暗い夜。

家の中にみんなはいない。

遠くでいろんな音がしてる。

くろい木々のカーテンの奥。

森の中で みんなが楽しそうに騒いでる。

森にはいってみる、

すごく、くらい それに 寒い。

名前を、よばれたきがした。

森の奥へと進む。

森の広場にみんないた。

でも、みんなばらばらで、ふぞろいのかっこう。

まっかになってる森のひろば。

――わからない。

こわい顔をしたしらない人がちかづいてくる。

名前をよばれた。

――よく わからない。

だれかが前にきてばらばらにされた。

――ボクは子供だから よく わからない。

びしゃっと。

あたたかいものがかおにかかった。

あかい。あかい水。

ばらばらになった人。

おかあさん とよんでいたひとは

それっきりボクの名前をよばなくなった。

――ほんとうに、よくわからないけど。

ただ寒くて。 泣いてしまいそうだった。

空を見上げる。

すごく不思議。

どうしていままで気がつかなかったんだろう。

――なんて、ツメタイ――わるい、ユメ。


ああ――気がつかなかった。


こんやはこんなにも






つきがきれい――――だ――――










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